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街で障害者作業所を見かけることがあるけど
何をしているんだろう?
10年以上、障害者福祉の現場で働く私が
作業書の仕事や、やりがいについて解説します
障害者作業所ってどんなところ?どんな仕事をするの?と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、10年以上障害者福祉の現場で働いている私が、仕事内容や現場で大切にしていることについてお伝えします。福祉の現場では、高校を卒業したばかりの若者から70代のシニアまで、幅広い世代の方々が働いています。この記事を通じて、障害者福祉の仕事に興味を持っていただければ幸いです。
障害者作業所とは
障害者作業所とは、障害を持った方が働くための施設です。知的障害、身体障害、精神障害を持つ方々が働いており、パンの製造をはじめ、公園の清掃や地域の資源回収、内職作業、ハンドメイド制作など、施設ごとに特色のある仕事が行われています。
では、そこで働く職員の仕事とは何でしょうか?まず、利用者さんの仕事の補助があります。障害があるために仕事が難しい部分について、職員がサポートを行います。たとえば、知的障害のある利用者さんが仕事以外のことに気を取られてしまう場合、集中できるよう支援します。また、身体に麻痺がある利用者さんが内職作業を行えるように、治工具と呼ばれる専用の道具を使ってサポートします。さらに、生活支援として、トイレ介助や食事介助、場合によっては入浴介助も行われます。早食いしがちな利用者さんにはゆっくり食べることを促す支援や、身体に麻痺がある方への全介助など、個々のニーズに応じた支援が求められます。
施設によって仕事内容や利用者さんの障害状況は様々です
お菓子つくりなど利用者さんの仕事内容に魅力を感じて
転職してきた職員もいますよ
大切にしていること
支援者として大切にしているのは、利用者さんが自分の人生の主人公として生きていけるように支援することです。支援者と利用者という関係ではありますが、利用者さんが主体的に生きることをサポートしたいと考えています。主体的に生きるとは、自分で選択することだと考えています。人生は選択の連続です。障害があるかどうかに関わらず、選択肢が多いほど人生は豊かになると思いませんか。「自分のことは自分でできるように」という目標も、主体的に生きるための一つの手段です。利用者さんがやりたいことを一緒に考え、実現していくことが支援者の重要な役割だと感じています。
受け身ではなく「こんなことをしたい」と
感じれるような支援を目指しています
障害のある方は、さまざまな体験をする機会が少ないという現実があります。これは私が現場で働く中で強く感じていることです。私たちは、何かあればスマホで検索したり、人に聞いたり、車や電車を使って簡単に移動したりできますが、重度の障害を持つ利用者さんにとって簡単に出来ることではありません。スマホで検索したり本で調べたりできない方や、移動するにも職員の支援が必要な方々にとって、自由に体験する機会は限られています。だからこそ、夏祭りやクリスマス、施設の一泊旅行など、季節ごとの取り組みを通じて体験の機会を提供することが重要です。また、アイススケートやイルミネーション、梨狩りなど、小グループごとの活動も行っています。これらの体験を通して、利用者さんが「またやりたい!」「次はこんなことをしたい!」と感じるようになることが、主体性につながると実感しています。
取り組みを考えて実行して
成功した時の達成感は格別です
利用者さんが仕事を通して得られること
作業所は、障害のある方が働く場所です。利用者さんが仕事を通して何を得られるかを考え、支援することが大切です。たとえば、自分が仕事をする理由を考えてみてください。生活のため、お金を得るため、社会の役に立つため、人とのつながりのため、スキルを磨いて自己成長するためなど、仕事を通じて得られるものはさまざまです。利用者さんも同じで、一人ひとりの価値観を尊重することが重要です。
何のために働くのか?深いテーマで
考えてみると楽しいですよ
生活のための仕事については、障害者年金を受給している方が多いですが、受給額が少ないため、作業所で働くことで得た給料をお出かけや外食に使う方もいます。支援者としては、利用者さんの給料を保証し、さらにどうすれば給料を上げられるかを考え、実行することが求められます。
社会のための仕事については、障害のあるなしに関わらず、仕事を通して社会の役に立つことができます。たとえば、公園清掃を行う利用者さんのおかげで、子どもたちはきれいな公園で遊ぶことができます。社会に貢献している実感を持ちながら、いきいきと仕事をする利用者さんの姿を見ることができます。
人とのつながりのための仕事については、仕事を通して利用者さん同士が協力し合い、絆を深めることができます。作業所という仕事の場があることで、仲間と出会い、一人ではないと感じることができます。職員は、利用者さん同士のつながりを大切にし、あえて協力する場面を作ることもあります。利用者さん同士が悩みながら一緒に解決することで、コミュニケーション能力が育まれます。時には譲り合い、時には助け合いながら仕事をする中で、相手を思いやる心が生まれています。
自己成長のための仕事については、仕事を通して生活力を身につけたり、身体を動かすことでリハビリになったりします。たとえば、パン製造の仕事を通して、時間を意識することや洗い物ができるようになることが、日常生活でも役立ちます。時間を意識することで計画を立てられるようになり、生活力の向上にもつながっています。
このように、仕事を通して利用者さんが得られるものは多岐にわたります。「障害のある人は仕事をしなくてもいいのでは?」と思われることもありますが、仕事を通して得られることを支援者が理解し、その意義を伝えることが大切です。
ここのテーマについては
別の記事で詳しく書く予定です
やりがいについて
障害者作業所の仕事はやりがいのある仕事です。最大の魅力は、毎日心から笑えることです。利用者さんの何気ない一言が面白かったり、心に響いたりすることが多々あります。そして、職員一人ひとりの「好き」や「得意」を活かして働けることも魅力です。たとえば、アパレル業界で働いていた人が作業所のショップでレイアウトを考えたり、添乗員として働いていた人が所外活動で温泉や味覚狩りを提案して実施したりすることができます。過去の経験を活かして働くことができるのです。旅行の際、添乗員経験のある職員が旗を持って利用者さんを誘導していることがあり、面白いなーと思ったこともありました。
利用者さんは十人十色。自分の趣味を活かして働くことができます。たとえば、競馬が好きな職員が利用者さんと一緒に予想を楽しんでいる姿があります。
利用者さんは真っ直ぐな方が多いので
自分も心がキレイになっていく感覚があります
まとめ
今回は障害者作業所の魅力についてご紹介しました。この職場では、毎日心から笑い、元気をもらえる環境が整っています。転職してきた職員の中にも、障害者福祉の魅力にすっかりはまった人がたくさんいます。私もその一人です。
この記事を読んで障害者福祉に興味を持たれた方は、ぜひ転職サイトに登録してみてください。実際に現場を見れば、その魅力が一層理解できるはずです。転職サイトを通じて、ぜひ現場に足を運んでみてくださいね。
どんな職場なのか、まずは見学してみることがオススメです
ぜひ、一緒に働きましょう